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【三重】志摩を訪ねて

三重県志摩市に、行ってきました。日本では養殖不可能と言われていた、『真珠の養殖』を日本で初めて行った街です。

本当に美しい風景、海に浮かぶ島々。その島々のあいだを縫うように船で真珠の養殖をしている海を案内していただきました。志摩が持つ独特の美しい風景、透明度のある海、国立真珠養殖試験場あと。

懸命に、自然と向き合い、真珠養殖をしている姿を感じることが出来ました。

志摩に来るきっかけは、35年ぶりに、お世話になった方との再会。

その方に紹介していただいた、脚本家の方と一緒に志摩市を訪ねました。

美しい風景もさる事ながら、三重県は、ウナギが美味しい、ウナギ大好物の僕にとって、以前から行ってみたかった鰻屋さんにも行く事が出来ました。

一緒に行った脚本家の方も、6度目の挑戦でやっとこの店の鰻にあり付けました。と感動しながら僕もウナギいただきました。

美味しかった〜

志摩の真珠を養殖している方の言葉が今でも残っています。

海は、今でも外から見ると昔と変わらず美しい。

しかし、海の中は、昔と全く様変わりしてしまった。

何かがおかしい。

何かが起きている。

早く、なんとかしないと

海は、死んでしまう。

温暖化なのか、海が汚染されているのか?

海が、死んでしまう。

という言葉が、どういう意味をもつのか、僕達も考え、行動しなければいけない時期に来ている事は確かです。

田中光敏拝

2020年新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

いつものように、初詣⛩は近くの神社に。スケーターの羽生結弦さんの人気なのか?とにかく最近は人が多いです。

今年も、尊敬する福井県美浜町の徳賞寺の和尚であり、アーティストの大雲道人氏から今年の干支の色紙いただきました。

しっかり、飾らせていただきます。

昔読んだ本に、もう一度目を通してみた。こんな言葉が目に止まった。

高まるために捨てる。

人生はそれほど長いものではない。夕方に、死が訪れても何の不思議もない。だから、私たちが何かをなすチャンスは、いつも今この瞬間しかないのだ。

そして、その限られた時間の中で何かをなす以上、何かから離れたり、何かをキッパリと捨てなくてはならない。しかし、何を捨てようかと悩んだりする必要はない。賢明に行動しているうちに、不必要なものは自然と自分から離れていくからだ。

あたかも、黄色くなった葉が樹木から離れていくように。

そうして私たちは、さらに身軽になり、目指す高みへと近づいていく事になるのだ。

〔本の抜粋より〕

今年は、この言葉のように、賢明に頑張ってみようと思っています。

更なる高みを目指して。

田中光敏拝

2019年末のご挨拶

あっという間に、年末ですね。今年は、本当に様々な事があった1年でした。

今年の初めには、3年前に進めていた映画が、クランクインするのか?しないのか?で始まり、結果としてはクランクインせずでしたが、春には、嬉しい事に5年前に作った、映画「サクラサク」が台湾で1ヶ月16館で上映。

7月にはカナダ、10月にはフランスパリで、映画「海難1890」の上映。

夏には、時代劇の準備から秋クランクインなど、ジェットコースターに乗った気分で、過ごしてきました。

本当に、楽しいこと、嫌な事があった1年でした。

秋に、クランクインした京都の撮影所の現場に、北海道の浦河町長さんや、えりも町の町長さん、様似町や広尾町の副町長さん、役場の方々が、陣中見舞いに来てくださいました。

本番中、皆さんと少ない時間でしたが話ができました。

北海道日高、トンガリロード。えりもを中心に、日本有数の美しい風景と、緑の牧草地帯。この日高、えりもで起きた、奇跡の物語を映画として実現しょうと、この四町が中心となって、いま、一緒に頑張っています。

本当に、北海道から来ていただき、ありがとうございました。

映画「北の流氷(仮)」は、北海道えりもにある実話をもとに、とても、感動的で、次代に残すべき物語だと思います。僕も是非頑張って実現出来たらと考えています。

この映画の概要は後ほど。

えりも町から、とんでも無く大きな銀聖と昆布が届きました。ありがとうございます。故郷の味噛みしめていただきます。

映画「北の流氷」仮題

北海道えりも岬。そこに太平洋を臨むかのように、神々しく屹立する山、アポイ岳がある。アポイは、アイヌ語でアペ オ イ。火のあるところ、の意味。

アイヌは、すべての自然、山、大地、海、川、そしてすべての生きとし生けるものに、カムイと呼ばれる神が宿ると信じ、カムイに感謝を捧げ暮らして来た。

しかし、極東の地、北海道にも産業革命の風が吹き始めた明治末期。

襟裳の地から、カムイが消えた。

森は枯れ、大地は砂に覆われた。

海は赤く濁り、かつて豊穣の海に育てられた良質の昆布は、泥昆布に姿を変えた。

砂漠と化した、荒凉の大地に暮らす人々を人は、砂食い、と呼んだ。

貧しかった。

夢や希望を誰も持てなかった。

今では、襟裳の緑化事業は世界からも注目され海外から視察に訪れるまでとなっている。

ひとりの若い漁師と仲間の漁師たちの、「故郷を甦らせたい」という強い思いが、絶望していた町民を動かし、やがて北海道や国を動かした。

山が豊かになると、海が豊かになる。

人が自然を守り、自然が人を守る。

積み重ねるチカラは、奇跡を起こす。

長い時間と強い信念で実現させた人々の物語である。

今年もたくさんの応援をありがとうございました。

良いお正月をお迎えください。

田中光敏拝

【北海道】浦河町特産『銀聖』

北海道の浦河町観光大使を仰せ使っている浦河町から鮭、「銀聖」が届きました。

父も母も他界し、浦河町には、帰る家は無くなりましたが、故郷北海道浦河からお正月に、家族で一緒にご馳走として食べていたのは、大好物の鮭でした。

時代が変わると、形も変わる。両親が生前いつも正月に食べなさい。ととびきりの銀聖を、地元浦河で手に入れて、毎年送ってくれたのは、切り身のない、銀聖一匹そのままでした。

年末には、我が家では、この一匹の鮭をどう食べ易いように切り身にするか?

年末の大きな行事でした。

しかし、今は切り身のまま。塩味に始まり味噌、麹、様々な味が楽しめて美味しい。

今年は、北海道のの鮭は不漁とか。

この美味しそうな銀聖は、ゆっくり、ふるさと浦河と昔の北海道の思い出を噛み締めながら大切にいただきます。

ありがとうございます。

田中光敏拝

【映画】最後に驚きの発表!

最近は、撮影所に毎日通勤電車で通っています。ありがたいことに、東映東京撮影所は朝の通勤ラッシュと逆方向、目黒から池袋は通勤ラッシュですが、池袋からは、ゆっくり座って行けます。

今日は気持ちのいい天気、いつも天気の良い日には、石神井公園駅あたりから大泉学園までの間で、運が良ければ、美しい富士山を見ることが出来ます。

今日は、見える。

写真を撮ろうと、かまえていたら、なんと美しい富士山でしょう!

富士山を、写す事に成功しました。

富士山はしっかり雪を被り冬の装いです。

最近、寒いはずです。

デジタルセンターの喫茶店モーニングです。なななんと!値段このボリュームで210円。

朝、時間のある時このモーニングで一息つきます。

田中光敏拝

追伸

やっと、映画のタイトルが決定しました。

映画「天外者」(てんがらもん)

僕も含めて、スタッフ一堂タイトルが決まって本当に良かったと喜んでいます。

題字は、書家の紫舟さん。

出来上がり楽しみです。

もうすぐ発表出来ると思います。

【映画】近況報告!

お久しぶりです。

今年の8月から京都で映画の準備を始めて、11月にクランクアップしました。

映画「天外者(てんがらもん)仮」は、鹿児島、長崎、大阪を舞台に、五代友厚を中心とした、幕末の志士達の青春群像劇劇です。

先日鹿児島で撮影した時の日の出前の桜島です。

長崎は、出島やメガネ橋等合成のための撮影もして来ました。

現在は東京の東映撮影所のデジタルセンターで編集作業をしています。

撮影がクランクアップし、やっと折り返し地点、これからポストプロダクション、僕の好きな仕上げの時間になります。編集、グレーディング音楽、効果、ダビング、VFXや、アフレコなど、他にもさまざまな作業が、映画を形作っていきます。

今回は、時代劇しかも幕末。CG、現代物のバレ消しなど中々、手間のかかる作業があります。

一緒に仕事している、編集の川島さんと助手の光岡さん、記録の松澤さんです。本当にいつも、お世話になっています。素晴らしい才能と経験を持ったスタッフです。

仕上げは、まだまだだ2月末まで続きます。

今は、皆さんに、楽しく見ていただける作品づくりに励んでいます。どうぞご期待ください。

未だ、情報が公開になっていないため、詳しい情報は今しばらくお待ちください。作品の詳細が発表出来るようになりましたら、報告します。

最後になりましたが、撮影中は、沢山の激励の言葉や、寄せ書き、そして、沢山の現場への差し入れ、本当にありがとうございました。皆さんに深く感謝いたします。

田中光敏拝

番外編

仙巌園で鹿児島テレビさんにごちそうになったかき氷。この日は暑かったので、美味しかった。

【映画】ロケハン真っ只中!

ただ今、映画『天外者    てんがらもん』のロケハン真っ只中です。

今回は、幕末から明治維新の時代のにおいを探して、京都、滋賀、舞鶴、そして神戸と駆けずり回っています。

 

 

出来るだけ時代感を大切にしながら、どうしたらロケハンで印象に残った、様々な魅力ある場所を、物語りの中に登場させることができるか?

これは、僕達映画を作る者として、映画を準備する上での大きな選択肢の一つです。

現実的な話ではありますが、賃貸料が凄く高かったり、使用する時間が限られていると、役者の方々のスケジュールや、制作予算との問題で、使用を断念することも多々あります。

ロケハンも縁のものかな?と最近思っています。この作品に縁がある魅力的な場所に、今から沢山出合うことを願っています。

田中光敏拝

【台湾】台北・高雄プリミアム試写会と記者会見

ただ今、台湾です。五年前に制作した映画「サクラサク」が、台湾での上映が決まって、台北と高尾にキャンペーンに来ています。

今回は、主演女優の南果歩さんや撮影の舞台になった福井県美浜町、そして、台湾の配給や政府の映画担当の方々と一緒に台湾を移動しています。

台湾で写真を撮るとき、今写真にあるポーズ、人差し指と親指を重ねて両手でするこのポーズ、吉本のギャグかと思っていたら、ハート💓の意味だそうです。

二つの指で小さなハートを作りポーズをとる。

国違えば、写真ポーズも違う。大変勉強になりました。

会場には、沢山のお客様。配給の陳理事長のお陰です。台湾に着いて、まず最初に驚いたのは、記者会見するホテルのロビーの巨大なモニターに、サクラサクのコマーシャルが流れていました。

温かいおもてなしに、日本🇯🇵スタッフは、感動と感謝でした。

映画上映の前には、福井県の美浜町の台湾へ向けてのインバウンド映像も流れました。美浜町前町長山口さんや南果歩さんとアジア国際映画祭でいつかこの台湾でサクラサク上映したいですね。と言っていたことが、実現するとは!

映画キャンペーンは、日本や台湾や南果歩さんたちと昔馴染みの友人達との同窓会のように、楽しく、温かいものでした。

台湾陳理事長、王さん、製作委員会・映画関係者のみなさま、そして映画サクラサクを見に来てくれた台湾のみなさま、ありがとうございます。

ツァイチェン!

田中光敏拝

【大阪】天神祭

昨夜、暑い大阪で天神祭がありました。天神祭に参加させていただき三年目、五代友厚の船に乗せていただき、迫力ある花火を見せていただきました。

この10月から、五代友厚を主人公とした映画「天外者てんがらもん仮 」が京都松竹撮影所でクランクインすることになりました。

今、映画の準備真っ只中です。

100年先を見据えた男。歴史の表舞台には、中々登場して来ませんが、坂本龍馬や西郷隆盛の影で日本の近代のシステムを築き上げようとしたとても、面白い興味深い男です。

今の時代に、生きていたらと考えてしまいたくなる魅力ある男の物語です。

田中光敏拝

台湾上映決定!映画「サクラサク」

嬉しい報告です。

5年前に製作した映画「サクラサク」。原作さだまさし。

この作品が今回、台湾で劇場上映していただけることになりました。日本で上映して5年の歳月が過ぎ、海外での上映は、製作したものとして本当に嬉しく思います。8月頭には、僕も台湾に伺わせていただき舞台あいさつをすることになりました。

聞くところによると、台湾でも日本と同じ、認知症の親の介護について、社会的な問題になりつつあるようです。

映画「サクラサク」、台湾ではどのように受け取っていただけるか?今から楽しみです。

「サクラサク」を製作していた時、私ごとではありますが、北海道の母が認知症の初期でした。

僕は、母のその病に本当に無力でした。

会う度毎に、少しずつ変化する母に、やり場のない怒りすら感じる事がありました。そんな時、一生懸命母の病と向き合い、寄り添ってくれたのは、北海道にいる姉でした。

今でも、「サクラサク」を見ると、亡くなった母を思い出します。

田中光敏拝