縁あって、奈良薬師寺に行ってきました。
高校の修学旅行の時に始まり何度か寄せていただいたユネスコ世界遺産に登録されている薬師寺。
大池から見た薬師寺は、本当に美しかった。
『火天の城』(山本兼一著)という映画を準備している時、三重塔を見に来たことを、想い出しました。映画は岡部又右衛門という、大工の棟梁が、信長の無謀な要求にもかかわらず、安土城を立てる話です。
その物語に登場する宮大工を勉強するために、薬師寺に行きました。
薬師寺の三重塔の改築にあたり、心柱を、木にするか?鉄骨にするか?
当時、宮大工をしていた西岡棟梁という方は、沢山の建築研究者が、鉄骨でと言っているところ、1人心柱を木にして、木組みで三重塔の改築をと頑張ったと聞いています。樹齢千年の木は千年、二千年の木は二千年もつ。そう言って、台湾から樹齢二千五百年の檜を、運んできた。と聞きました。
今でも、三重塔の心柱は、木組みがしっかりとお互いを支え合い、美しい三重塔として、薬師寺に立っています。
凄いぞ日本の宮大工!
そして、西岡棟梁を信じ、木組みでと、任した薬師寺の皆様に、当時拍手をしていたものです。
相変わらずの、薬師寺の美しさと、本物だけが放つ独特の雰囲気が、とても心地よい時間でした。
薬師寺の皆様、大変お世話になりました。
貴重な時間をいただきました。
ありがとうございます。
田中光敏拝